先週くらいからゴールデン・ウィークが始まっている。 今年は大型連休らしい。10連休とか普通にとってるらしい。 つーか、学生じゃないんだからそんなに休むなよ、諸君。 私をはじめ、将棋部の部員たちはその点働きものだ。 今日もハブの寄付を研究している。 あいつら毒持ってるからな、気をつけないとな。
不覚だ。 部長たる私としたことが。。。 ハブに噛まれた。 毒が体をめぐる。 脈を打つごとに体の痺れが増してくる。 意識がうすれていく。。。 さすがに今回はやばいかもな。 こんなことなら部長の後継者をちゃんと探しておけばよかった。 遺書も書いておけばよかった。 人間、たとえ部長であっても例外なく、何があるかわからない。 保険にも入っておけばよかった。 この前来た保険のおばちゃんの言うことをちゃんと聞いとけばよかった。 そんなことをぼぉーっと考えているうちに意識がなくなってしまったらしい 気がつけばあのやぶ医者のベット。 「よー、気づいたか」 特徴のあるガラガラ声がいちいち気に障る。 どうやら助かったらしい。。。
それにしてもあのやぶ医者に命を救われるとは。 「おまえ、おれじゃなかったら死んでたぞ」 特徴のあるあのガラガラ声で勝ち誇ったようにそう叫ぶ。 それにしてもこの声は気に障る。 素直にお礼も言えない心境になってしまう。 それでも私は部長だから礼儀にはうるさい。 一応お礼くらいは言わないといけない。 けど、言えなかった。 この前はこいつの出した薬を飲んで死にかけた。 あの時は結局2週間も寝込むことになり、4月をほとんど台無しにされた。 もう一生会いたくなかった顔を体調が優れないときに 見なければならないのは本当に苦痛だ。 毒で口がしびれていることにしてやり過ごそう。
口が利けないふりをしたのはいいけれど、 そのおかげで退院がかなり延びてしまった。 その上、法外な治療費を請求されてしまった。 一週間の入院で200万円。 これだから闇医者はいやだよ。 大体、なんであんな汚いベッドに一週間寝てただけで200万なんだ。 これじゃ、ボッタクリの近所のすし屋(座っただけで2万円らしい)の ほうがよっぽどかわいいくらいだ。 そうはいっても払わないわけにもいかないからなぁ〜。 はぁ〜、結局キャッシュでそんなにもってないからツケにしてもらったけど 腎臓の売買権を担保にとられちゃったよ。 とんでもないな、あのやぶ医者。
あれから朝も夜も必死で働いた。 腎臓売買権が5月いっぱいで市場に流されてしまうから必死だ。 完全に違法だろ、つーか、人権問題だよ、これ。 結局200万は無理だった。 貯金とバイト代合わせても15万にしかならない。 やばい、どうしよう、私の腎臓が・・・。 というわけで、あのやぶ医者にもう少し待ってくれるように頼んでみたが、 もちろんこたえはノー!! くそ、あいつはいつか地獄に落とそう。 そう心に固く誓った。

